WebカタログとPDFカタログ比較 いいのはどっち?

2014/07/16

1.PDFは嫌われものか?

突然ですが、PDF、お好きですか?

デジタルカタログについて検索していたら、「PDFはネットで嫌われる」という記述を発見。これはどういうことか!と調べてみると、こんな情報が…

gooランキング 企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング
(http://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/092/corporate_website/)
確かに、4位に「リンク先がPDF」が入ってますね。
他にもアンチPDFのページがいくつか検索にヒットしたので見てみると…
・ダウンロードに時間がかかる
・目次があってもジャンプ機能がなくてスクロールがたいへん
・印刷には良いけど、WEBでの閲覧には向かないんじゃ?などなど…

ですが、よく見ると調査の日付は2008年。6年も前の調査なんですね。
しかも「リンク先」の話。
確かに、普通のリンクだと思ってクリックして不意打ちでPDFが開かれてしまうと、ガックリきてしまいますよね。ただHTMLにリンクを張るのではなく、PDFデータとしてきちんと渡してあげれば、操作しやすく保存性も高いPDFは、とても有効なファイルだと思います。

また、現在ではスマホやタブレット、高速なインターネット環境の普及もあり、PDFの閲覧環境はかなり快適になっています。この前SurfaceでPDFを見てみたんですが、横スクロールや拡大縮小など、こんなにスルスル動く!!?ってほど快適に閲覧できるようになっています。これは資料のペーパーレス化が進みそうだなと実感しました。

そんなわけで、PDFが嫌われものというのは、幻想!
PDFデータとしてきちんと渡してあげることが大切です。


2.WebカタログとPDFカタログどっちがいいの?

PDF嫌われもの疑惑が晴れたところで、本題です。今流行りのWebカタログとPDFカタログ、どちらがよりよいのでしょう。


・Webカタログのメリット
・パラパラ本をめくる感覚を再現できる
・付箋やキーワード検索に対応
・ページごとのアクセス解析など、オプションが豊富

・Webカタログのデメリット
・flashが使われているとiphone等で動かない
・独自の操作法が分かりにくい
・慣れるのに時間がかかる

Webカタログは、flashを使ったもの・スマホやタブレット用に専用アプリのDLを必要とするもの・htmlを使ってブラウザ上で閲覧するもの等がメインのよう。独自の動作(ページめくりや拡大縮小)が特徴。
ですが、環境によって見れない・操作が独自のものゆえに分かりにくさがあります。
特に拡大や縮小は、どこも慣れるまでけっこう難しいです。ページをめくろうとして、間違えて拡大しちゃってイラっとしたり…
次は、PDFについて見てみましょう。


・PDFカタログのメリット
・どの端末・OSでもレイアウトを崩さず表示できる
・WEBブラウザで閲覧できるので、専用アプリが不要・無料。
・拡大・縮小・スクロールなどが慣れ親しんだ操作でできる

・Webカタログのデメリット
・いったんダウンロードしてしまわないと見れない
・こまかいオプションを付けるのが難しい

一方PDFは、ダウンロードすればどの端末でも、Webブラウザまたは無償のAdobe Readerで閲覧可能です。普段からインターネットを使う人なら、操作もいつも通りですね。スクロールや、タッチ機能付きならフリック・ピンチ(拡大縮小)など…
どの環境でも閲覧できる。これ、大切ですよね。

先日デジタルカタログについてパソコンで調べていて、綺麗で使いやすそうなものを見つけたのでipadでも見てみよう…と思ったら。
flashが使用されておりまったく見ることができませんでした。がっかり。

デメリットとしては、いったんダウンロードしてしまわないといけないので、100ページ超などの大きなデータだと、数秒~数十秒ほどの待ち時間が出てしまいますね。
ここまで見ると、動きの華やかさや細かいオプション機能ではWebカタログ、使いやすさなら PDFかなぁという感じ。

3.PDFカタログならこんなこともできる

ですが、上記のメリットはPDFの基本機能だけの場合です。
PDFにリンクを設置したり、そのリンクを解析することでより高機能なPDFカタログを作成可能なんです。



PDFからWEBへ集客
PDFにリンクを設定することで、商品カタログなら通販サイトの商品購入ページへリンクさせるなど、直接Webサイトへ誘導できます。カタログを見ながらすぐ注文できたら、便利だと思いませんか?

目次機能
ページ内リンクで目次から目当てのページにすぐ移動できます。
ページ数が多くても大丈夫!

リンク解析で集客力計測
設定したリンクを解析することで、PDF内のどのリンクからどれくらいの人がWebページへ来ているか計測することができます。Webカタログの分析機能にも負けません。

スキャンした紙原稿からもテキスト検索可能
カタログデータが手元になくて、Webカタログのようにキーワード検索できない…
そんな場合も、PDFなら文字認識機能を使って、スキャンした紙原稿からでもテキスト検索可能なデータを作成できます。
※ただし、原稿の状態によって精度は異なります


誰でも見れる・Webに直接集客できる・分析できる・テキスト検索もできる・さらに、慣れ親しんだ操作で閲覧可能。これだけ揃っていれば、私ならPDFを選びます。Webカタログの売りのひとつである「本をめくってる感覚」も、最新のタブレット端末などではそれ以上のものが提供されていると感じます。タッチペンを使ってメモを書き込んだりも可能です。

動きと言えば、Surfaceで見るPDFの動きが、今までになく見やすかったので近いうちにレポートできればと思います。

PDFとWebカタログ比較 どっちがいいの?

突然ですが、PDF、お好きですか?デジタルカタログについて検索して…